理系学生あれこれ Vol.1:生成AIの向き合い方と個人的見解
LOOKING FOR管理人であるShotaが、気になるトピックを深堀する「理系学生あれこれ」。機電系大学生かつ新聞記者としての視点から、感じるコトや個人的見解についてお届けする。
世はまさに大AI時代
高校生の頃に欲しかった生成AI
リリースされた当初こそ、情報の古さや信頼度が目立っていたが、現在はそのほとんどが改善。僕が高校生の頃に生成AIがあれば、特に語学学習において、大いに役立ったような気がする。
大学生は基本、片手にAI
一気に普及したAIは世界中の人が利用している。中にはAIに小説や絵を描かせて、入賞したなんて話も聞く。そしてその波は、日本の大学生にももちろん押し寄せる。学生の大多数がありとあらゆる「問題」、「レポート」といった課題をAIに丸投げ。ひどい人は卒論なんかもやらせているようだ。「ちゃっぴー」なんて愛称も付けられて、もはや社会現象とも呼べるこの事態に、大学の教員陣も頭を悩ませる。
小賢しく使えばAIと見破るのは難しい
生成AIによるレポートを取り締まるため、「AIチェッカー」なるものがある。ただこいつも中々いい加減。そもそもいくらAIっぽくても、実際に生成してコピペする一部始終を見ていなければ、明確な証拠になりにくい。
論文など、高度な知識およびバックグラウンドがあるからこその適格な質疑応答が求められるような代物でなければ、たとえAIを使っていたって早々にバレることは無いと思っている。少なくとも僕の周りの人間はそれでうまくやり過ごしている。
AIを使うこと自体、悪だとは思わない
まず大前提として、AIを使うこと自体、全く悪いことではないと個人的には思っている。こういうツールは同じ理工系の人間が作り出したモノ。自然科学に従事する人間としては、こうした技術は非常に憧れるものだし、今後さらに発展していく分野だからこそ、その最先端に触れるというのには大きな意義がある。
だからAIを利用することを、まるで悪いことのように主張する人には異議を唱えたい。科学の成長を阻害するのは、今後の人類の発展に大きな足踏みとなる。
その上で、自分の周りの人間のAIの使い方には些か納得していない節もある。ということで、後半はAIに対する個人的な警鐘を鳴らしていきたい。
思考停止でAIに丸投げ。それはあまりに意味がない。
前述した通り、AIの性能は大幅に向上した。今年の大学共通テストをほぼ満点の解答を叩き出したことは、X上で話題になった。特にChat GPTをはじめとする生成AIは無料版と有料版でかなり精度に差がある。なかでも、Googleが提供するGeminiは学生アカウントと紐づけると1年間無料で最高性能のAIが扱えるサービスを提供。周りのほとんどが利用し始めた。
そこで目立ってくるのが、とになくAIに丸投げする様。授業で課題が配られる、ちょっとしたレポートを求められる。自分で一度考えてみる......などということはせず、脳死で質問。ほとんど正しい答えが返ってくるから、それをそのまま写してはい終了。これはあまりにも意味がないのでは?と思ってしまう。
特に文章力に至っては顕著な気がする。僕は2年から新聞記者としての活動を始めた。そのため1年の頃は無縁の生活。最初こそまじめに文章を書いていたが、途中からダレてAI頼みに。その結果文章力が大幅に低下。記者として原稿を書き始めたころは、あまりにひどい出来に恥ずかしくて仕方が無かった。それ以降、原稿はもちろんレポートなど自分の考えを言語化する場面はAIに頼らないようにしている。
AIに頼って乗り切れるのはその場限り
先も述べた通り、課題をAIに丸投げしていると、課題点は貰えても実試験で解けるはずがない。AIを雑に扱う学生は、計算過程などまるで見向きもしない。その結果、やんわりこんな感じなどという曖昧な理解で試験に臨むから散々な結果となる。ソースは自分の周り。
だから僕は警鐘を鳴らしたい。思考停止でAIに頼っている人間は、全くもって文明を使いこなせているとは思えない。
ではAIとはどのように向き合っていけばよいか?僕はとにかく、まずは学んだ知識と教科書などの信頼できる学術書を用いて、自らの脳みそで思考することが大切だと主張したい。そのうえで、難しい専門科目、どうしても解けない問題がきっと出てくる。考えて考えて考えた末の最終手段としてAIを用いる。そうするとAIが導いてくれる。ただしここで脳死で書き写してはいけない。いくら精度が上がったといって100%の信頼があるわけではない。
生成AIが導き出した解はあくまで「ヒント」として、その道しるべにそって自分で解き直してみる。これが正しいAIの使い方であり、人間にとって相棒と呼べる存在にするために大事な考え方だと個人的には思っている。
レポートだって同じだ。文章のまとめ方や表現に困ったときに、AIにヒントを尋ねる。そこから提示された結果をもとに、再度推敲して本仕上げをする。そうすれば別にAIをコピペした文章なんかではない。うまく最新技術を生かした、現代的な手法だと思う。
最後に
今回のポイントは主に3つ。
・脳死でAIに丸投げは止めるべき。まずは自分自身で思考。
・どうしても困ったらAIに相談。ただ出てきた答えを写すはNG。
・AIの解答は道しるべとして使いながら、自分で最後はまとめる。
僕自身、Geminiはしょっちゅう用いているし、この記事の画像生成もAIに活躍してもらっている。けれども上記のポイントは常に意識しながら活用している。その結果、成績も問題なく今日の日まで来れている。便利だからこその落とし穴。AIが無いと何もできない人間になる前に、今一度自らの頭で考える癖を取り戻してほしい。
僕も計画立てにはAIを活用しまくっている。大学の課題だけではなく、色々な場面で技術を使ってみよう。

